一般社団法人床ワックスをリサイクルする会様は、床ワックス除去作業で発生する廃液を再生利用するための「中和凝集」技術を独自に保有しています。その技術をもとに株式会社JR東日本運輸サービス様と共同開発を行い、床ワックスのリペア及びリサイクルシステムとなる「イージーピールフロアケア」の実現に寄与した企業様となります。

技術協力の背景

独自リサイクル技術で、新システムへの技術協力を可能に

床ワックス清掃では、ワックス塗布~はくりを繰り返す方法が一般的ですが、多量のはくり汚水が排出される点など作業性や環境面に懸念があります。それらの問題を改善するべく、水で研磨することによる表面ワックスの除去と、その際に発生する廃液を中和凝集し、おう吐物凝固剤やアスファルト路盤材に再生利用できるシステム「ワクスル®グリーンクリーニング」を開発していました。

一般社団法人 床ワックスをリサイクルする会 理事 中西氏

ワクスル®
グリーンクリーニングのフロー 
一般社団法人床ワックスをリサイクルする会

この取り組みに着目してくださっていた株式会社JR東日本運輸サービス様が私共に声をかけてくださり、「イージーピールフロアケア」の共同開発に至りました。

イージーピールフロアケアのフロー 
株式会社JR東日本運輸サービス  
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技術協力の詳細

イージーピールフロアケアでは大きく3つの役割を果たしました。まずは「中和凝集剤」です。本システムではワックス除去に強アルカリイオン電解水を用いているため、廃液のpHが高く、中和工程は非常に難航しました。ビーカーテストは200回以上も繰り返し、なんとか完成してほっとしました。
さらに、ワックス残留物を「アスファルト路盤材」と「おう吐物凝固剤」へ再生利用することに成功しました。株式会社JR東日本運輸サービス様が、車両内のおう吐物を処理する際にこの「おう吐物凝固剤」を役立てていただけるということで、大変うれしく思います。

中和凝集剤の開発
アスファルト路盤材への再生利用
おう吐物凝固剤への再生利用
左から 取材担当と中西氏

この度のリサイクルシステムの構築について、弊社だけで成立させる事は出来ませんでした。ユシロさんのイージーピールコートの存在と共同開発のお声がけを頂きました株式会社JR東日本運輸サービス様からのご支援があって構築できたシステムと考えております。これからも、色々な形でコラボレーションが出来れば嬉しいです。

ワックス清掃における資源循環型メンテナンスを確立した一般社団法人床ワックスをリサイクルする会様。本記事で紹介した技術・取り組みを評価され、環境省より平成26年度「カーボン・オフセット認証取得支援」、川崎市より平成27年度「低CO2川崎ブランド認定」、平成30年度「川崎ものづくりブランド認定」を受けました。今後も、環境負荷を少なくし安全で衛生的な空間を創造することをコンセプトに掲げ、ビルメンテナンスの新しいカタチに挑戦します。2023年11月に開催される「鉄道技術展」では、株式会社JR東日本運輸サービス、蔵王産業株式会社、ユシロ化学工業株式会社との共同出展を予定しています。

*この記事は2023年5月に取材をさせていただいたものです。

一般社団法人床ワックスをリサイクルする会

清掃、設備管理、警備等のサービスを提供する和光産業株式会社が母体となる非営利組織。

本社所在地
神奈川県川崎市川崎区鋼管通1丁目3番17号
創立
2015年
主な表彰
2019年 低炭素杯 奨励賞
2017年 建築物環境衛生管理全国大会 奨励賞
2017年 日本環境管理学会 優秀発表賞
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