注目製品

チタン合金用切削油剤 『ユシローケンFGE2002』

チタンは強度・軽さ・耐食性を備えている金属ですが、
熱伝導率が低く、高強度であることによって工具寿命も悪く、
難削材として位置づけられています。
ユシロ化学では、チタン合金を代表するTi-6Al-4V合金に注目し、
その工具寿命を改善すべく、オーエスジー株式会社様と
共同研究を実施しFGE2002を開発しました。

加工機械 横形マシニングセンター MAKINO A55ε
加工方法 エンドミル(ダウンカット)
工具材種 P30種 PVD(TiAlN)コート 3μm厚(カタログ値)
被削材 Ti-6Al-4V( HRC 32)
切削油剤濃度 10%
評価項目(工具寿命) 逃げ面摩耗幅が0.2mmに達した時点、
もしくはチッピングが発生した時点の加工時間
鏡面仕上げセラミックタイル表面(100倍)

チタン合金は、人工関節やジェットエンジンのタービンブレードなど強度や耐久性を必要とする金属加工品に使用されています。

FGE2002 一般性状

外観 原液 黄色液状
希釈液 白色エマルション
密度15℃・g/cm3 0.94 pH(10%) 8.9
さび止め性(5%) 24時間さびなし
工具寿命の比較グラフ ※FGE2001は弊社従来型チタン加工用エマルションです。
加工機械(MAKINO A55ε) 加工機械(MAKINO A55ε)

チタン合金の特長

  • 比強度が高い(軽くて強い)
  • 耐食性に優れる(錆びない)
  • ヤング率が低い(振動を吸収)
  • 生態適合性が高い(低アレルギー)
  • 熱膨張率が低い(熱伝導率が低い)

切削加工における影響

  • 熱伝導率が低い…
    切削熱が工具に蓄積
  • ヤング率が低い…
    切屑が鋸歯状になり、ビビりが発生
  • 引張強さが大きい…
    切れ刃近傍にかかる応力が大きい

チタン合金加工の問題

  • 工具寿命が短い
    (工具費UP,工具交換頻度が多い)
  • 加工精度が出ない,維持できない
  • 生産効率が悪い

チタン合金の用途

  • 航空機エンジン & 機体
  • 化学反応装置・めっき装置・熱交換器
  • 屋根・壁
  • スポーツ用品・アクセサリー
  • 自動車・2輪車
  • 船舶・海洋
  • モニュメント
  • 鍋・食器・スプーン
  • 人工骨・インプラント・医療機器

ユシローケンFGE2002 の実績

<A社> <B社>
使用期間 2年半 2年
使用濃度 10倍 10倍
部品 航空機部品 航空機部品
材質 Ti-6AL-4V Ti-6AL-4V
加工 穴あけ加工、
エンドミル
穴あけ加工
使用状況 工具寿命
1.5~2倍にUP
要求性能満足
腕時計 ジェットエンジン
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